
「国会見物してるんです」

「見学はあちらの方から、受付がありますから」
「あの~議員会館と首相官邸ってどこですか?」

「え!どういうご用件ですか?」

「ですから見学してるんですよ」
大型のリックサックを背負い、てくてく議員会館へ
「旦那さん!どちらへ?」

「議員会館ってここですか?」

「陳情ですか?」
「陳情って何ですか?見学したいんですけど」
「陳情以外だと中へ入れませんよ」
「あの~自民党本部ってどこですか」

「はい!何しに行くんですか?」
「いや~小泉グッズ買いたいんですけど」

「今はテロの警戒中で中に入れませんよ」
「じゃ首相官邸見物してきます」
首相官邸へ大型のリックをもってテクテク、
ウ~~~~~ウ~~~
「ちょっとご主人さん!あんたさっきからこの辺うろついてますけど、
署までご同行願います」

「エ~~~!!なんで」

とパトカーに乗せられて、桜田門へ
「なんでパトカーに乗せられるんですか」

「詳しい事情は署で話しますから」

「署ってどこですか?」
「桜田門の警視庁ですけど」
「エーーーーー!あの桜田門?」

「そうですよ、一応任意同行ですから」
「ハイ任意同行?」
ここが桜田門か~、すっげーなー

「ご主人さん!こっちこっち」

警邏部なんとか室
「お茶どうぞ」若い婦警さん

「あのここが~取調室ですか?」

「いえ違いますよ」

なんかカツ丼が食べたいな~

「ご主人さん、あんたなんで国会周辺うろついてたの?」

「え!見学と言うか、観光ですけど」

「あんたね何回も職質受けてるよね」

「え!」

「憲政会館、国会正門前、国会受付、議員会館と」
「はい?」

「あんたね、この前イギリスで自爆テロがあったの知らないの?それで、今国会周辺を特別警戒中なのよ、でっかいリックサック背負って、ウロチョロしてるもんだから、マークされててね


「え==知らんかったです、言ってくれれば良いのに

「一応調べますから、リックサックの中見てよいですか?」
「はい住所は沖縄ですね、東京へはお仕事ですか、業種は?」
「カミンチュです」

「はい!」
「ああの、ちょっと売れてない霊能者です」

「なに!」

「いや占い師です」

「リックサックの中から、変なものが出てきたけど


「あこれ沖縄の線香ですから」

「ご主人さん、これはまずいですね、一晩泊まることになるかもしれませんよ

「えーーーーーーーー



「えーこれから17時に沖縄に帰るんですけど!」

「でも線香って言っても、分析してみないことには」

「ぶ分析!」

「白い習字紙に黒い炭素物みたいなもので怪しいですから」

「いや泊まるのは構わないんですけど、飛行機はどうなりますか?」

「明日に変更してください」」

「えーーーーーー!格安券なんで変更できないです!」

「それはしょうがないですね、ご主人さんの自腹です」

「シャワーありますか?食事は」

「お風呂はありますよ、食事はまずいですよ、出前も取れますから」

「そうなんですか、じゃー泊まっても良いかな」

「えーー!それはまずいでしょ?」

「いえ刑事さんの言うとおり、不審なことしてるので留置されても当然です」

「もう;--ご主人さん勘弁してよ、今沖縄県警に問い合わせしてますから」

「えーー分析しないんですか?鑑識さんかなんかがやるんでしょ化学分析なんて面白いですね」

「あのね、ほんとはお宅に構ってる暇無いのよ、もうすぐ帰れますから」

「なーんだ、泊まれると思ってちょっとワクワクしたのに」

「はーー、あんたも変わってるね、最近小泉ブームで国会周辺うろうろする人が多いけど、泊まっても良いっていうのは珍しいね」
「へーブームなんですね、僕はそれじゃなくて、奈良行って、空海さんが、政治の勉強しなさいって言うから来たんですけど」

「空海!」

「あいやなんとも無いです、また話がややこしくなりますから」

「ご主人さん線香だって確認できましたよ」
「沖縄県警仕事速いですね」」

「いや署員に奥さんが沖縄出身の方がいて、沖縄の線香だって確認できましたから」

「沖縄県警はどうなったんですか?」

「もーいいですからお引き取りください、またうろうろされたら困るので、
浜松町まで送りますから、」

「えパトカーで?」

「そうですよ」
「でしたらまだ時間ありますから、有楽町でおろしてください、ビックカメラ行きたいんです」

「もう;あんたね勘弁してよ、今回は大人しく帰ってください、お願いします」

「シャー無いな今回は大人しく帰るか?」

「よろしくお願いします」

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